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Channel: 慢性的厨二病患者モキエル
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アニメ感想 亜人ちゃんは語りたい

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リアタイ時に他ブロガーさんが推しまくっていたものの、
私の苦手属性である「亜人種」が題材なので、
リアタイでは回避した作品です。

レンタル円盤が旧作まで落ちれば見てみようと思い、
(後半は準新作でしたが)借りて見ることにしました。

この作品、一言で言うなら
アタリです。


キャラクターがどうこうよりも、
ストーリー的にグッとくるものがありまして、
それについては後に説明します。



まず、主人公の高橋鉄男

ちょっと顔がアレで冴えない感じがしますが、
面倒見の良い教師です。
まあ、かなり逸脱している感は否めませんがw

この高橋鉄男が亜人-デミたちと関わり、
デミの特性や問題を理論立てて
解決していくのが本筋となります。

いい大人がJKの心を鷲掴みして攻略

あまりに生徒との距離を縮めるものだから、
最後には教頭によって転勤させられるものと
ハラハラしましたが、平和的に終わって良かったですw




メインヒロインの小鳥遊ひかり

ヴァンパイアの亜人です。
亜人としての特異体質を気にすることなく、
底抜けに明るいアホの子ですねw

アホの子ですが、そこまで嫌悪感はありません。
ウザいとは思うけどw

 


設定がなかなか面白いですね。

太陽光に弱くて日焼けしやすいというのは、
よくあるヴァンパイア体質ですが。

アニメや漫画の二次元作品では太陽光に弱いだけで、
太陽光を浴びる=消滅する、という伝承の特性は
なくなってきていますよね。

強大な力を持っているが、
太陽の下では力を発揮できないとか
人間並みの身体能力に落ちるとか。

 


それはともかく、
ヴァンパイアがニンニクを嫌う理由が、
人間より鋭い嗅覚を持っているので
(野生動物に多い特徴ですね)、
臭いのキツいものがダメージになると。


こういう理屈付けの設定は感心できます。

で、ひかりは臭いの強い食べ物が好きなので、
ニンニクは平気であるとw



ヴァンパイアにある吸血衝動については、
貧血になりやすい体質なので血を欲する
という設定なのも、頷ける理屈。


女子は特に月経のせいもあって貧血になりやすいですし、
(学生時代に朝礼で倒れた女子がいた)
ひかりの体質もその延長線上と思えば、
とてもわかりやすいです。

で、ひかりはレバニラが好きであるとw
自身の体による造血でもええんかいwww

まあ、国からの保障制度として血液パックが
毎月支給されているようですが。

こういう設定も、現実にも各地で献血とかありますし、
そういう流れから血液パックが支給されているのだと
考えれば納得がいきますね。

ヴァンパイアが夜に活動する理由の1つとして、
太陽の光以外に夜目が効く、
夜行性動物と同じ眼球体質である
という考察も面白い。
 

 



さて、ひかりには妹の小鳥遊ひまりがいます。
こちらはヴァンパイアではなく普通の人間。

この作品の設定では、
亜人は血族として継承するのではなく、
一般家庭に突然変異するものであると。


このことについて思うことは最後に後述しますので、
今はスルーしておいて。

ひまりは脇役にしておくには、
もったいない可愛さがありますね。

怠惰な姉、勤勉な妹というと、
けいおん!の平沢姉妹を彷彿させますが、
個人的な好みの傾向としてはこういう妹は大好物です。

モキエルちゃんは
(小鳥遊ひまりとベッドの上で)
語りたい!


もちろん語り合うとは、体と体を重ね合うという意味でですね。
ひかりがひまりによく甘噛みしているように、
私もひまりのうなじとかおっぱいを甘噛みして、
ついでに脇とかペロペロしたいですね。





…ゴホン!
キャラ説明を続けます。

 


町京子はデュラハンですね。

私がデュラハンというキャラクターの存在を初めて知ったのは、
FF3の土のクリスタルの洞窟に登場するモンスターでした。



自分の首を脇に抱えて、
首のない馬に乗っているという絵面に
インパクトがありましたわw

北欧の妖精なのですよね。

ちなみに他のアニメだと
デュラララ!のセルティが思い浮かびますね。



デュラハンは常に頭と胴体が分離していて、
頭を持ち歩かなくてはいけない関係上、
鞄はリュックサックタイプの方が良いので、
学校指定ではなくそちらを使うとか、
デミの特性に合った配慮があったりと、
そういう細かな部分が作品の評価を高めます。

雨の日は不便ですよねw
傘は差せないのでレインコート必須。
でも頭は濡れちゃうw

デュラハンが川を渡れない伝承が、
頭を持ったまま泳ぐのが難儀で、
しかももし川の中で頭を落としたら致命的。
こういう理屈で説明するのも面白い。

 


最初にまず思う疑問。
頭で食べたものはどうやって胴体に移っているのか?
という部分についても語られる回がありました。

ワームホールというとんでも理論ではありましたがw

ということは腹パンしたら、
きちんと吐血してくれるということかな?w

 


あと、普段の我々はその重さを実感することはないですが、
人間の頭の重さはプロボウラーの公式球くらいあるとか。

 

体重50kgの人で5kg程度の重さ。

それを常に持ち運びするのだから、
デュラハンは腕力が凄いことに
なるのだろうなーと思ったりw

人外は基本NGなので、
町京子はキャラ的にはツボりませんでした。
性格面でなら3ヒロインで一番良いと思いますが、
やはり頭と胴が分離しているのはシュールすぎて…。




日下部雪は雪女です。

雪女といえば、私が思い出すのは、
地獄先生ぬーべーの「ゆきめ」とか。



幽々白書の飛影の妹の「雪菜」ですね。

 

ちなみにこの2キャラは同じ声優であるw

 


ゆきめはセックスアピールというか、
プッシュ感が強いのと髪型的に好みじゃなくて、
あまり好きになれませんでしたがw

雪菜はメインヒロインにしたいくらい好みw
でも、ほぼモブのような脇役でした。
(´・ω・`)

ハンターハンターもそうですが、
富樫作品ってヒロインの扱い方が下手やなw



日下部雪の特徴は極度の冷え性なのと、
ネガティブな感情になると周囲に冷気をまき散らしたり、
また、ネガティブな状態で出る体液、
涙や冷や汗が氷になる現象を持っています。


涙の氷化で、真っ先に幽白の雪菜(上記のキャラ)を

思い出しましたわw
雪女の落とす涙の結晶は高値で取引されると、
人間のクズが雪菜を捕らえて涙を流させるというw


「肉体的苦痛はこの5年やりつくした」

そのシーンを見せてくれえええ!
と思春期の頃に思っていました。
(その頃から既にリョナラーであるw)

 

 

おっと、この作品には関係ないですね。

 

まあ、そんな特異体質と伝承にある雪女の存在と混同して、
周囲に危害を及ぼすかもしれないと
他人と距離を取ったことで陰口を叩かれるという
鬱なシーンも出てきたり。


それが解決したあたりから、
段々と頭が腐っている感が出てきましたね。
ギャグ要員っぽくなって萌え度は下がりました。

あと、気になったのは声が雨宮天っぽいなと。
これ、夏川椎菜なんですよね?
藤宮さんっぽく聞こえてました。




佐藤早紀絵、サキュバスの女教師。

無自覚に周囲に色香をまき散らして
異性を引き寄せてしまう体質上、
眼鏡にお下げ、ジャージ姿と
メスを感じさせない振る舞いをしています。

でも声優は日笠陽子である。
うむ、声がサキュバスだな!


最初はそんなにエロくないやん。
と思っていましたが、
段々、エロさを感じるようになってきましたねw



作中のキャラ同士なら接触ならともかく、
画面の中からでも滲み出るエロさw


サキュバスの体質についても、
普通の女性が容姿や体型で
異性を引き付けることがあるように、
サキュバスはそれが普通よりも強いだけ、

という高橋先生の理屈は頷けるものがありましたね。




個人的に、クルツはなんのために出てきたのか?
という疑問が拭えませんね。

サキュバスの対抗策という存在らしいですが、
それらしい活躍もなかったし、
登場したのはわずか2回のみ。

雨宮天の出演のために用意されただけかな?w

 

 

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さて、本題。
私がこの作品に感心した一番の要素。

私が「亜人ちゃんは語りたい」を視聴して感じたことは
この作品、いわゆる
障害児童の境遇を

テーマにしているのではないか?
という点です。


デミは遺伝ではなく一般家庭の中から

突然変異で発生している生まれてくる

遺伝に関係なく一定率で発生する
先天的な障害を持つ子供がいる。

と、置き換えることができますよね。


作中で、デミとして生まれたがゆえに
発生する日常生活の弊害は、
まさに障害者が日常生活で味わう苦難や悩みの
それに非常に近いものがあります。


精神的な障害なら周囲と打ち解けられず
孤立してしまうことがあり、
未成熟な子供の間ではイジメのターゲットになりえます。
(大人でも差別意識を持ちますが)

このあたりを表現しているのが、
日下部雪と一般生徒の間の確執だと思いました。


太陽や熱に弱いひかりや雪が体育の授業で
ヘトヘトになる姿がありましたが、
腎機能障害があって体育の授業は常に見学していた
同級生とか実際、身近にいましたしね。

ひかりというヴァンパイア体質のデミを親族に持った
小鳥遊家の描写では、父親が髪を染めるなどあり、
障害を持つ子供を支えようと努力する
家族の絆みたいなものを感じました。



デミとしての肉体的ハンデを抱えながらも、
底抜けの明るさで周囲に溶け込むひかりの姿は

とても大事なポジティブ思考だと思います。

持って生まれたものとして治らないものなら、
(後天的な負傷や病気にしてもですが)
それについてあれこれ悔いたりしてもしょうがない。
死ぬまでその体質とは付き合っていくしかないわけで、
「自分を理解」した上で周囲と上手くやっていくしかありません。
もちろん家族を始めとして周囲の協力も不可欠ですけど。




この作品はそういう部分を
「語りたい」作品だったのではないか。

と私は思うわけです。

想像以上に奥が深い、と。

ただの終わった1クールアニメではなく、
後世に残していきたい名作の1つだと私は思います。

 

 

 

 

 


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