3ヵ月を一括りとする1クールの
アニメの最大話数は13話です。
なので私は当初、この作品は
監察官が13の区を1つずつ回って
不正を正していく1話完結モノ
なのだと思っていました。
(1話目を見た限りではそんな雰囲気でした)
とある事情からリアタイで見られず、
レンタル円盤待ちになったので視聴が遅れました。
リアタイとは違い、わりと一気に見たので、
ストーリーに深く見入ってしまいましたね。
ドーワー王国の事情は複雑で
13の区にそれぞれ自治権があり、
それでいて1つの国として成しているという。
話を進めていくとわかるのですが、
一枚岩とは言い難く、
それでいて均衡が保たれているのは、
現在の国王の長期政権ゆえによるものかと。
ただ、その国王が99歳とかなりの老齢であり、
崩御とともに何かが起きてもおかしくない
危うさがあると感じられます。
主人公のジーン・オータス
当初は監察官として
各地区の不正を正す任務を得ていました。
ところがどういうわけか、
この区のどこかでクーデターの兆しがあり、
その橋渡し役が各地に出向くジーンである
という濡れ衣を着せられてしまいます。
ジーンの古くからの友人で幼馴染みの
ニーノも上からの監視を命じられていて。
ACCAのグロッシュラー長官が、
最初にジーンを疑った人物なのに、
長官こそがクーデターの首謀者である
かもしれないというウワサも流れたり。
色々と複雑な事情が絡んできて
ストーリー的にワクワクしてきますw
次期国王の筆頭候補である
シュヴァーンは周囲の評判の悪い
愚鈍な王子でして。
ジーンの妹のロッタに注視した時は、
ただの好色かと思いきや、
死んだとされる伯母の若い頃にそっくりなことから、
一族ではないかと疑いを持った目敏さは、
自己保身から来るものとはいえ、
秀でた部分もあるなーと思いました。
実はジーンやロッタが王族であり、
ACCA存続を否定するシュヴァーンを
王位につけさせないために
ACCA幹部がジーンを
次期国王にしようと算段していたと。
(ジーンの預かり知らないところで、
そもそもジーンは自分が王族だと知らなかった)
ジーンたちの母親が庶民との結婚を望み、
王家が偽装死していることから王位継承権がないので、
クーデターという形でジーンを矢面に立たせて、
王位を簒奪するのをACCA幹部が後押しする
予定だったと。
この目論見が露わになったあたりから、
物語にグングン引き込まれました。
個人的な考えとしては、
王になるのに必要なのは血族ではなく、
なるまでにどれだけの教育を受けたかが
重要だと思うので、
これまで庶民的な生活をしてきたジーンを
王にするのはいかがなものかと思いますがw
その考えさえも作品の範疇だったことに驚きw
グロッシュラー長官主体だと思われていた計画が、
実は黒幕は同じACCA幹部のリーリウムによるもので、
本当の目的はジーンを王位につけて傀儡とすることで、
リーリウムの故郷であるフラワウ区が
国の中心となろうと画策していたというのが。
ジーンが王位を望んでいないだろうことは
予想していましたが、
ギリギリの段階まで操られたフリをしておいて、
シュヴァーン王子にACCA存続を約束させることで、
ACCAが全面的にシュヴァーンを支持する流れに持っていき、
リーリウムの計画をご破算にするのはアツい!
その後、フラワウ区がドーワー王国から独立し、
ドーワーに経済面からダメージを与えようとした矢先に、
プラネッタ区で地下資源が発掘されて、
フラワウ区ざまあwwwな展開も痛快でしたw
1クールアニメにしては旨く話を纏めてあるし、
円盤レンタル一気見で楽しめる作品だと思いますね。
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