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アニメ感想 終末のイゼッタ 総評 その3

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終末のイゼッタの総評レビューは
解説が長くなるため、
途中で切らせてもらいました。

 

続きでございます。
7話~9話について語ります。

 


総括として今回記事にしますが、
雑記、週レビューでも類を見ないほどの
力の入れっぷり
だったので、
下記にリンクを貼っておきます。

 

未読の方はご覧ください。

第1話「たたかいのはじまり。」

第2話「傷痕と、銃声と」

第3話「天翔る剣」

第4話「魔女の秘密」前編

第4話「魔女の秘密」後編

第5話「いつわりの奇跡」

第6話「穏やかな日々に…」前編

第6話「穏やかな日々に…」後編

第7話「ソグネフィヨルド海戦」

第8話「残酷なおとぎばなし」前編

第8話「残酷なおとぎばなし」後編

第9話「ゼルン回廊、燃ゆ」

第10話「魔女の鉄槌」

第11話「フィーネ」前編

第11話「フィーネ」後編

第12話「イゼッタ」前編

第12話「イゼッタ」後編

 

 

 

 

 

サービスシーンは終了しました!
お遊びはここまでだ!


後半の7話以降は前半とはうってかわって
痛々しい展開が続きます。

 


7話と8話は前半部分に強烈な萌えを
感じさせるシーンがありましたがw




7話のフィーネ×イゼッタの百合。
(*´ω`*)




8話のビアンカの裸。
(*´ω`*)

 

 

 

 

--------------------------------------------------

 

☆7話:ちょっとした不快感

 


7話のイゼッタの孤軍奮闘は

痛々しくて見ていられなかった。


私はリョナが大好きですが、
イゼッタのような健気で素直な子が

痛めつけられるシーンは
見ていて気持ちのいいものではありませんね。

 

…ごめんなさい、嘘ですwww

9話のあのシーン

オカズにしちゃいましたw

(空母戦では不快感を感じたのは事実)

 


相手が空母なら戦闘機が大量に出てくるのは
わかりきっているのだから、

イゼッタ一人に任せるのは愚策としか思えません。


少なくともあの時点でブリタニアは好意的なのだから、
もっと兵を動員して欲しかったです。


イゼッタが空母の破壊に専念できるように、
空母から出てきた戦闘機や周囲の敵艦隊は、
他の兵に任せるという形を取ってほしかった。

 



同じ魔女でもストパン・ブレパンのような
バリアーをイゼッタは張れないのですからw

 


4本同時に当てなきゃいけないのに、
魚雷を4本しか持っていかないのも愚策ですね。

 


援護に戦闘機がついていって、
いつでも補充できるようにするべきでしょう。


イゼッタ込みによる他の味方戦闘機も交えての
空戦による勝利ではなく、
ほぼイゼッタ1人の力に頼った勝利だったため、
アトランタ合衆国にイゼッタへの脅威を
必要以上に植え付けてしまったのもマイナス

 

 


----------------------------------------------

 

☆8話:ザルすぎる展開


8話は色々と問題が滲み出ていますね。


まず、ビアンカとリッケルトの話は
これ単体で1話を

使い切ってほしいレベルでした。


ベルクマンがイゼッタから血を奪うシーンから
リッケルトが死んで魔石を奪われるシーンまで

を、あまりに駆け足でシナリオを進めしまい、

1話に収めてしまったものだから、
ビアンカとリッケルトの2人のロマンスというか
関係が浅はかすぎてのめり込めなかった。

 


夕食時にお伽話の真実を

口にしてビアンカを怒らせる。

謝ろうとして部屋に押し入り、

裸を見てさらに怒らせる。

朝食時にひたすら平謝りして許してもらう。

もう少し踏み込んで関係を深める。

昼にデートまがいの日常生活展開。


迂闊に出歩けないもう1人のスパイのために、
リッケルトがビアンカとのデート中に
食料を買い込んだりするシーンがあると良いですね。


アホの子が目立つリッケルトですが、
もう少しキレ者っぽく描いても良かったかな?


ゲルマニア情報でエイルシュタットの近衛が
女性だけの集団であることくらいは得ているでしょう。


有能なビアンカが他者に任務や事情を

漏らすことはないけど、

歩き方や普段の仕草からは

どうしても軍人っぽさが滲み出てしまうだろうし、
そこでリッケルトの方が

ビアンカ=近衛と感づいてしまう。


好きになった女性が

敵の主要軍人であることを知って、
リッケルトは葛藤しつつも、

貴族社会の出ゆえに

祖国を裏切ることもできず任務を優先する。


リッケルトはビアンカから情報を得ようと

探りを入れるが、
ビアンカはガードが堅いのでそれは無理。


乙女らしさを見せる反面、
軍人としては安易に情報を漏らさない有能さ。
ビアンカのそのギャップに、

ますます惚れちゃうリッケルト。

 


対するビアンカの方もリッケルトが怪しい、
自分の知らないお伽話の真実を語ったことから、
少なくともエイルシュタットの人間ではない。


そう感じつつも、頭の片隅にちらついてしまう
リッケルトのスパイ説だけは
乙女心ゆえに感情でそれを否定しようと努める。

 

 

これくらいのエピソードの後に
王城に忍び込んでビアンカと対面したら
かなり良いシチュエーションになった

のではないかな?
と思いますね。


ビアンカは自分が信じたくなかった最悪の展開を
現実に直視させられてショックを受ける。
やはり貴方は敵だったのか…、と。


リッケルトはそんなビアンカに自分の正体が
バレてしまったことにショックを受ける。


王城地下の場面でお互いが

「敵だったの!?」とショックを受けるよりも
私の提唱する展開の方が

ロマンスとして視聴者的に熱くなれた
のではないかなー

と思うのですがいかがでしょうか?

 

 


仮面舞踏会の方は……、
こちらはこちらでザルな部分がありましたね。



まず、あまり変装できていないところ。


仮面舞踏会というのがお遊び程度の催し、
(互いに素性は知っているけど、
あえて他人のふりをする程度のもの)
という趣向もあるとはいえ、
いくらなんでもお粗末すぎるのではないかと。

 

イゼッタの赤髪はかなり目立つから、
茶髪などのウィッグくらいは
用意して欲しかったですね。

 


イタリアのヴェネツィアカーニバルくらいの
変装はしてほしいところです。

 

 



とりあえずオッサンどもの

アイマスクは草w


これじゃまるでSMパーティーだよw

 

フィーネとイゼッタが調教される姿を楽しむんか?
変態親父どもにしか見えないよwww

 



人酔いしたからといって庭に出るのはいいとしても、
変装用のマスクを脱いでしまうのは愚策ですわ。


マスクなしは見た目的には映えるかもしれないが、
お忍びで来ている身なのだから、
このあたりはきっちりガードを固めておかないと。

 



ベルクマンたちが

余裕で忍び込んでくるという、
ブリタニアのザルディフェンスも

雑草レベルwww

 


一応、これ各国の要人たちが

集まるパーティーですよね?

 

不審者が紛れ込むとか

ありえないでしょ!


こんなザルDFは見たことがないわw
FW3人が全員ハットトリックを

決められるくらい酷いわw

 

 

 

なお、一度会っているはずのフィーネが

ベルクマンに気づかないという点に

ついては不問とします。


列車内で追われていた立場とはいえ、
ベルクマン自体は別任務で鉢合わせただけですし、
フィーネほど人脈が多い人間が
敵の一軍人の顔を認識しているとも思えないですしね。


そもそも、曲がりなりにも仮面を被っているので、
怪しい人物とは思っても、
ゲルマニアの人間とまでは気づかないでしょう。
(ブリタニアのDFがザルという認識もないでしょうし)

 

 

 


8話でもう1つザルだなと思ったのが、
近衛のアデーレが1人目のスパイを

射殺するシーンですね。


3人目のスパイが、リッケルトや1人目たちも
認識していない(自軍ですら知らされていない)から、
エイルシュタット側に感づかれてなかったのは
上手い手法だと思います。


ただ、もう一人に死体の確認に走らせて、
自分はこの場所に残っていたのに、
3人目のスパイを見逃したのは手痛い失敗

と言わざるをえませんね。

 

 

 

----------------------------------------------

 

☆9話:『あの作品』との比較


9話はさらに急展開が待ち受けていました。



白き魔女ゾフィーの登場。
エイルシュタットの首都ランツブルックの壊滅。

 


この展開を見て、かつ『あの作品』を知る者ならば、
そのうちの何割かはこう思ったはずです。


カバネリと一緒じゃん!


たしかに似ているところがありますね。
ポッと出のキャラに

壊滅的展開がもたらされる
という点が。

 


しかし私は、カバネリのような不快感を、
この作品には感じませんでした。
2度目、というのも

理由の1つかもしれませんがw

 


それ以外に、

終イゼとカバネリには大きな違い

があります。

 

それについて説明していきます。

 

 

 

----------------------------


※バックボーンの有無


これまでにも私は何度かこの言葉を起用していますが、
物語の悪役にはバックボーンが必要なのです。


すなわち、悪役が悪役たるゆえん。
悪の道に染まった経緯、動機などを
明確に読者・視聴者に伝えておくこと。


これが有りと無しとでは、
悪役に対する感情移入に

大きな差が出てきます。

 

悪人が悪人となったがゆえの

動機付けは欲しいのです。

 

別に性善説を唱えるわけではありませんが。

 



ジョジョ1部の名言の1つ、
スピードワゴンがディオに対して言う言葉。


環境で悪になっただと?
違うね!
こいつは生まれついての悪だ!


というシーンがありますが、
私はディオですら環境で悪になったと思っています。


少なくともディオの父親はガチクズで、
母親が早くに死んであのクズ親に育てられたら、
悪に染まるか死ぬかのどちらかしかないですから。


むしろディオの父親こそが生まれついての悪。

 


と、話は逸れましたが、
用は悪人に必要なのは、

悪になった理由です。

 

 



カバネリの美馬

これが明らかに欠落していました。

 


実際には彼がこうなった理由は

後で明かされるのですが。


城にいる頃に「恐怖だ」とかいう

ワケのわからん理由で、
実の父親に刀で斬りつけられるわ。


カバネ討伐に向かった先で

補給物資を断たれて孤立するわ。


そりゃこうなってもしょうがないよね。
という同情の余地はありましたけどね。


この説明よりも先に、美馬による破滅的行動が
取り沙汰されたため、不快感が強く残りました。

 

 

ゾフィーもポッと出のキャラクターではありますが、
彼女が破壊行動を起こす1つの前の8話にて、
リッケルトによる白き魔女の真実の話が出てきました。


王子のために尽くして戦ったのに、
王子の死後に嫉妬にかられた

妃が彼女を罠にはめ、
力を奪って異端審問官に売り渡した。
そして拷問にかけられ処刑された。


この時点で、

まさかご本人様登場

とは思いませんでしたがw

 


この説明、

つまりバックボーンがあることで、
ゾフィーがエイルシュタットを

恨む気持ちが理解できました。


むしろ私は、リッケルトの話を聞いた8話の時点で、
今のエイルシュタットが白き魔女の犠牲の上に
成り立っているのなら、
今の国民やフィーネたちに罪はないけど、
一度滅んだ方がいいんじゃね?

とさえ思っていました。


だからゾフィーによるエイルシュタット壊滅劇に、
これはしょうがないよね
という気持ちになりましたし、
ゾフィー自身にも不快感はまったくありませんでした。

 

 

 

----------------------------

 

※行動による結果の違い


カバネリの美馬も、終イゼのゾフィーも、
同じ復讐者で、その理由もあるわけですが、
美馬が許せなくてゾフィーが許せてしまう
もう一つの理由が、結果の違い
です。


美馬は父親に恨みがあり、
父親に復讐したかったわけですよね。


それなのに彼は一般市民が住んでいる場所に
カバネを連れ込んで甚大な被害をもたらしました。


一般市民には何の罪もないのに、
カバネに噛まれて死んでいく姿。



特に娘がカバネに噛まれたことで、
母親が自決袋で娘と心中する姿は
痛々しくて見ていられなかった。

(´・ω・`)

 


父親への復讐のために
なんでこんなことをする必要がある?


ぶっちゃけるなら、
親子喧嘩はてめえらだけで
勝手にしやがれ!

 

関係ない人間を

巻き込んでんじゃねーよタコ!

…なのです。

 

 



対するゾフィーはどうか?


彼女の場合は憎しみの対象は
裏切った王妃の末裔であるフィーネだけではなく、
エイルシュタットそのもの
です。


フィーネの命を狙っているのはもちろんですが、
国民すべてを皆殺しにしたいわけです。


今の時代に生きる国民は

裏切りに加担したわけじゃないし、
フィーネ自身もそうなので、
とばっちりといえば、とばっちりですが、

それだけ強い憎悪を持っていたわけで。

 


私は思うのです。
ゾフィーは本当はとても愛情に
深い人間だったのではないか
と。


己が魔女だからと王子の求愛に応じず、
それでいて王子のピンチを救うために駆け付けた。

まさに無償の愛。


そんな彼女が裏切りに遭い、
処刑という最後を迎えた。


愛憎、ラブ&ヘイトという言葉あるように、
強い愛情は翻せば激しい憎しみに変わります。



これですwww


だからゾフィーは美馬とは違って、
どんな所業をしたとしても嫌いになれない。

 

 



むしろバックボーンなしに
世界に混乱を巻き込んでいるこのクソ皇帝は
キングオブ・クズで不快感しかありませんが。

 

 

 

----------------------------

 

※個人的に嬉しいシーンw


カバネリにあって終イゼにあったもの。
それは良リョナですwww


ここまでの解説を台無しにしてしまいますがw
私にとっては重要度の高いことなのでw

 


カバネリというか

ゾンビものがあまり好きではないのは、
やつらは無思考で

いきなり食い殺しにくるからなのですよ。


私の求めるリョナは死なないレベル、なので、
いきなり殺しにくる展開は好きじゃないです。
ヒロインピンチ、俗にいうヒロピンが感じられない。


だからカバネリは最初から

ヒロピンに期待できなかった。

 

 


とはいえ、終イゼでいきなりイゼッタの
リョナが出てきたのには驚きましたw


敗北する(落下して倒れる)ところまでは
平常心で見られていたのですが、


鎖で巻き付き拘束は、
うおおおおおおっ!!!

と叫んでしまいましたよw

 

 



そんでもってこの、ぐはっ!
微妙に吐血するシーンは最高!


正直、この一連のシーンを
何度リプレイしたかわからないw


この時点で唯一書いていなかった、
イゼッタの二次リョナ小説の構想が
浮かび上がってしまいましたからねw

 

 

 

 

リョナの有り無し

 

これも私が作品を評価する上で
かなり重要なファクターである
ことを
もう一度ここに記しておきます。

 

 


ではまた、ここで一度切ります。

 

 

 

 

 


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